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2007年12月25日 (火)

古典への誘い

Opera_city_ch_3 クラシック音楽など全く縁のなかった私たちの初体験がバッハの「マタイ受難曲」。そして丁度1年後の先日、すっかりクリスマスイルミネーションで飾られたオペラシティへ又もやバッハの「ヨハネ受難曲」を聴きに行って来ました。何より私たちが魅せられたのは”合唱”の素晴らしさ。心に、身に、迫りくる -声- はあまりの感動で自ずと涙があふれてくるのです。そして又来年も行こうと心に誓うのでした。

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コメント

今晩は。先日はお忙しい中 「ヨハネ受難曲」の演奏会にお越しいただきありがとうございました。本来でしたら、すぐお店にお礼に伺うところですが、12月11日にもう1回 「ヨハネ」の本番があり、何だかバタバタしているうちに時間ばかり過ぎてしまいました。すみません。演奏会楽しんでいただけたようでホッとしています。ヨハネ受難曲」はキリストが捕まった後から始まっており、マタイに比べると若干ですが演奏時間も短かったと思います。ただ、マタイよりも複雑な音の動きが多く、ソリストが歌うアリアもマタイよりも難しくなっていて高度な演奏技術を必要とされます。特に今回はエヴァンゲリストがテノール・ソロも歌ったので大変でした。あのエヴァンゲリストは指揮されたロッチュ先生の愛弟子で何と、1997年の聖トーマス教会合唱団の来日公演時にはボーイソプラノとして歌っていたそうで、家にあるプログラムを確認したらちゃんと名前も写真も載っていました。彼の歌声は近くで聞いても美しくどこにも無理がなく、体をあちこちこうしてあーしてと動かさなくてもすうっと音が出てくるので自然と音楽が流れているように私は感じました。体格もドイツ人らしくなく女の子みたいに華奢で歌声も繊細でしたが、子供の頃からから何百回・何千回?とバッハを歌ってきた経験と基礎力の確かさでしょうか、自分の世界がしっかりしていて何が起きてもまったく影響を受けない強さも持っていました。 まさに正統派のバッハの演奏というものを目の当たりにした感じで、エヴァンゲリストが違うとこうも音楽が変わってくるのかとも思いました。彼はまだ若干29歳の若さですから、これから益々エヴァンゲリストとしてその名を広めていくことと思います。今後どんな歌手として再び私達の前に現れるのか楽しみです。自由自在なエヴァンゲリストを得て、当然ロッチュ先生の指揮も自由自在!大枠はともかくとして、細かな表現は毎回ニュアンスやテンポが変わるので、合唱団員は毎回ヒヤヒヤしながら指揮を食いつくように見ていました。 もう必死でした。ロッチュ先生はお年をめしてからの方が音楽に対して自由奔放になられた感じで、今回の演奏会は指揮合わせ、オケ合わせ、本番前のゲネプロ、本番とどれも同じ表現がなく、先生自ら「今はこのテンポで振っているけど、明日はどうなるか分からないよ」とおっしゃるくらいでした。練習中にはおちゃめにテンポを遅くしたり、速めたり、突然リタルダンドをかけたりして合唱団やオーケストラが付いてこれるかを確認したりもしました。 そんな時、合唱団やオケはあたふた、冷や汗。。。です。もっとも合唱団員の何ともいえない緊張感が音楽に適度な緊張感を与えて良かったのかもしれませんね。さて、「マタイ受難曲」の終曲は合唱の名曲といわれている「我涙してひざまづき」ですが、この最後の音は私達人類の苦難が続くことを象徴するかのように救いのない音で終わっています。対する「ヨハネ受難曲」は最後に「天上のコラール」が付けられており、初めてイエス・キリストを称えるコラールが高らかに歌い上げられて終わりを迎えます。私達合唱団員にとってこのコラールは疲労がピークに達した中で歌わなければならず、また非常に明るく希望に満ちた音色を必要とされるのでなかなか大変ですが、3時間近い大曲の終曲というだけでなく、何故か歌うたびにそれまでの練習でのことが思い出される不思議な曲です。特に今年は本当に最後かもしれないという思いが出演者みんなの中にあって、ロッチュ先生に捧げる思いが強く出ていたし、ロッチュ先生もしっかり受け止めてくださったと思います。幸せな時間でした。ロッチュ先生は沢山の暖かい思い出を私達に残し11日のヨハネの公演翌日にドイツに帰っていかれました。”Auf wieder sehen!” ではなく ”アデュー!” と言って。色々な事情を考えるとロッチュ先生との共演は本当に最後かもしれません。でも、これまでにロッチュ先生が私達に伝えてくれたことはしっかり私達の中に根付いていると思っています。その学んだことを生かしてこれからまた歌っていかなければいけないとも思っています。来年も数々のプログラムが既に予定されています。私はどの練習に参加するかまだ迷っていますが、是非また別の演奏会にもお越しください。年内にまたお店に伺おうと思っています。では。


投稿: n.w. | 2007年12月25日 (火) 18時58分

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