雨
雨ですね。最近さすがにテレビで傘を取り上げた番組が多いですが、スタジオでレポーターが傘をガバッと開くたびに思い出すことがあります。もう十年前くらいになりますが、ボローニャで仕入れをしていた時にあるマガジーノできれいな傘が並んでいるのを見つけ、思わずその中の1本を手に取りサッと開いたところ、本当に温厚そうなイタリアおじさんの表情が一転グッと私を睨んで、NO!!すぐに閉じろ !と。なぜ?って聞くと、なんだかイタリアでは部屋の中で傘を開くのは大変不吉とされてるとか。結局、1本も開かずに柄を予想しながら十数本をセレクトしましたが、以来屋内で傘は絶対に開けなくなりました。
ちなみイタリアでは雨に因んだこんなことわざがあります。「Gli amici sono come gli ombrelli quando piove non si trovano mai」(友達は傘のようなものだ。雨が降っているときに見つからない)ですって。雨が降ると、ついこんなことを思ってしまうのでした。それともうひとつだけ。「A tavola non si invecchia」つまり食卓では、歳をとりませんと。結局、楽しくて賑やかな食事は健康の源で、いつまでも若いままでいられるという意味だそうです。こちらはいかにもイタリアらしくていいですよね。でもこれをいつも思い出して食べ過ぎてはいけない!!
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