1枚の写真
最近アリタリア航空の経営危機のニュースが取りざたされ、少しは気になっていたものの、「ああイタリア」と再納得した面白い話が聞けました。それは今イタリアで話題の「1枚の写真」。倒産を回避する唯一の望みであった外資による新組織が撤退を表明した直後の1枚。経済危機にも政治危機にも慣れているはずのイタリアっ子もこの写真にはたまげたそう。本人も含め3万人以上の「同僚」の勤める会社が倒産し、職場自体がなくなるかもしれないのに「敵を追い払って、自分たちの既得権、労働条件を守った」と喜ぶ姿。今まで幾度も訪れた「アリタリアの危機」は「これが最後」といいながら政府が救済してきた歴史の中で、「つぶれるはずがない」という安心感の中で露呈した現実認識の甘さに国民も関係者もさすがに絶句。組合側も「この写真は遺憾。とんでもない認識」と公式に発言し組合側の見解とは異なることを強調したそうです。思うに、アリタリアもこれで本当の終わりだと、一般市民も含め誰もが肌で感じたのは外資の「撤退表明」よりこの写真を見たときだそう。実際、いつ飛行機が止まるかわからないと最近では国内移動の足は「列車」に殺到し、国鉄も臨時列車をだすほどとなっているみたいです。でもちょっと我々日本人と似てると思いませんか、オカミ頼みのこの甘さ、、、
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